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2017
03.31

心・技・体 ~心の強さ~

153cm。これは私が高校に入学したときの身長です。前から2番目。いまだに同級生からは、小柄なイメージを持たれています。現在174cm。久しぶりに出会った人は、口を揃えて大きくなったねと還暦前のおじさんに声を掛けてくれます(笑) 柔道の授業の時、柔道部の同級生が手本として技を披露するのですが、投げられ役は決まって私。毎回、私の耳元で「ごめん」と言ってくれた、今は亡き優しい友を思い出した橋本です。

  先日、オリンピック三連覇の偉業を成した柔道家「野村忠宏氏」の講演を聴く機会を頂きました。代々続く柔道一家に生まれ三歳から柔道を始めた環境は、まさにサラブレッドと称されていますが、実際はまったく違ったようです。兄には将来柔道に付くよう勧めた父親から、「柔道ではなくどんな道に進んでもいい」と言われたことがショックで反骨を生み出したこと、また、初めての試合で女子選手に負けたことで、一層柔道に熱が入った話もされました。
 
 なかなか、成長できない期間を経て、天理大学に入学。死に物狂いで何十本も乱取り練習を毎日繰り返す中、二年の時に監督から一言。「決められた本数をこなすのではなく、一本、一本試合だと思って100%全力でやれ。」と。黙々と流す練習から、集中し思考する練習に変えたことで飛躍的に上手くなり、無名の選手がオリンピック代表を勝ち取ったと聞きました。試合前は緊張で前夜の睡眠は数時間、食事ものどを通らないこともしばしば。また、日の丸を背負うという計り知れない重圧にも勝たないと、本番の試合は呑まれてしまうとのことでした。

  野村氏の言葉に[心 技 体]。なぜ「心」が最初にあるのか分かりました。技術も大切、もちろんそれを支える体つくりも必要なことではあるけれど、強さに必要なのは、自分を信じ、動じない心を継続すること。その上で、真のチャンピオンとなれると教わりました。この「心・技・体」はスポーツだけではなく企業にも通じること。企業の心となる理念こそ、最も大切で、その上で技術や品質が磨かれると思います。私も、天国の同級生から「一本!」と大きな声で判定をもらえるよう精進したいと思います。

                                                                                              橋本 良一

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