コラム

リフォームとリノベーション

2019年10月04日

「リノベーション」という言葉、最近よく見かけませんか?
 住宅の改修という意味で使われますが、よくご存じなのは「リフォーム」ですね。ユニットバスやトイレ、キッチンの入替、床・クロスの張替えなど、悪くなったところを直す小規模な改修がリフォーム。一方、内部を丸ごとイメージチェンジしたり、大がかりに造り替えてしまうのがリノベーションと言われています。ただ、国で定められた明確な定義はありません。住まいに手を加えるときの意図や目的で使い分けられています。

 リノベーションは、断熱性や気密性の性能を上げたり、生活様式や家族構成の変化に合わせ間取りも替えたり、自分の好みのデザインに刷新したりして、新たに価値を付加する。つまり、悪いところを直すという発想にとどまらず、プラスにすることだと言われています。
 
 リフォームとリノベーション、それぞれにメリットがあります。
リフォームのメリットは、費用が比較的安価で、工事期間が短い。完成後をイメージしやすいことなど。リノベーションのメリットは、現状の住まいを自由に変更できる、資産価値が上がる、色々な選択肢が増えることなどです。しかし、リノベーションの場合は、解体して初めて発覚した!というような想定外のこともあり得るので注意が必要です。

 どちらも、ワクワクすることに変わりありません。今まで億劫だったことでもルンルン気分で出来たり、家族とよりよい時間を過ごしたりできるならいいことですね。人生を重ねていく中で、ライフスタイルが変わり、快適と思えることも変化していくものです。リフォーム、リノベーションをして、変わった自分や家族が生活している姿を想像すると、気分が盛り上がりませんか?

                           橋本 良一