コラム

働くのは、何のため?

2019年12月05日

「礼」の合図とともに、53人の6年生たちと一斉に挨拶を交わしました。遷喬小学校で外部講師授業の始まりです。遷喬小学校卒業生かつ、地元の社会人から仕事について話を聞くといった内容です。

 授業の最初に「人は何のために働くのですか?」と質問してみました。すると、間髪入れずにある児童から「楽しいから!」とのご回答。私はその返事が嬉しく「あっぱれ!」とすかさず褒めました。私はその延長線上で「働くのは、楽しく人生を生きるため」と説きました。もちろん、お金も大切です。何をするにもお金は必要です。人の一生は、仕事を通して人のお役に立て、喜んでもらえることで、自分の存在・立ち位置を明確にし、もっと頑張ろう!と更なる自分の成長に向けて前進する。そんなサイクルが、毎日をより楽しくしてくれるのだと思います。

 彼らが大人になった頃には、世界は大きく様変わりし、今日ある仕事もAI(自動ロボット)化が進んでいることでしょう。反対に、今では想像もできない新しい仕事がたくさん増えているかもしれません。どんな仕事でも、「人を喜ばせ、人々がより良く生きるために必要なもの」その根本は変わらないと思います。子供たちが輝いた目をして、ワクワク・ウキウキと未来に想いを描き、自由に夢や希望を推し進めることができるよう、平和な環境であることを願って授業を終えました。

 今年も一年が、とても早く過ぎていきました。いや、速い速度で未来がやってきています。未来の準備を怠ることなく待ち構えたいものです。
皆様にはこの一年、大変お世話になりありがとうございました。師走の空気を楽しみながら、良き年をお迎えください。
                                 橋本 良一