コラム

柔軟な心で。

2015年07月13日

  人間、半世紀も生きていると、つい、経験という引き出しの中から物事の判断基準を探そうとしてしまう。よく言われるのが「わしの若いときはな~」とか。
成功?体験がしっかり刻まれ、忘れられないのでしょう。いつ何時でも、同じように事は進められると・・・。だんだんその域に入ってきたと自覚が始まった橋本です。

 スタッフ:「社長!この問題結構大変ですよね!」
  私  :「何言うとんや!こんなん簡単や!ちょちょいとしたらしまいや!」

スタッフにしたら「あんたの過去の話ちゃう、これからこれをどうするんや!」と思っているでしょう。そうなんでしょうね!いかに課題を把握して解決につなげるか。いかに周りの環境を柔軟に掴み取るか! といったことが求められているのでしょうね。

老子曰く・・・

「上善は水の如し」     (老子〈8章〉より)

 最高の生き方をしたいのであれば水に学びなさい。

 水はどのような器にも合わせて、あらゆるものに恵みを与え、   

 つねに人の嫌がる低い位置を求める。

 それでいて、時には濁流となり巌も砕く、

 いつでも柔軟で、いつでも自由自在。

 だから、人と争うことがないのさ。  



そうは言ってもなかなか難しい。つねに波一つ立たない平常心を持ち、強い意志は心に蓄え、何事にも謙虚に人と関わり、生涯、徳を積む生き様。なんてね。
 お前は、老子か!と、ツッコミがありそうですが、いえいえ、私はまだまだ、初老です。
                     
                              橋本 良一