コラム

~情報をつなぐ糸~

2017年07月29日

  娘に言われます。LINEの文章が長いと!周りに聞いてみても、確かに、確かに!
返事を見ても、ホント!ホント!皆さん短くていらっしゃいますこと。スタンプとやらは、
最たるもので、簡潔と言うか、含みが一杯と言うか、意味不明の時には困ると言うか、そんな短文化が進む中、置いてきぼりにされてる感満載の58歳おじさん、橋本です。
 ホント便利ですよね、LINE! ちょこっと伝達。個人でも、グループでも情報交換できます。情報の漏洩については問題視されていますが、元来、無料の代物、そんな贅沢は言えなく、自己責任って感じですね。

 話は戻って短文化のこと。会話を聞いていても、短過ぎる!話してる相手に意味通じてる?と聞いても、しどろもどろ。話の語尾も途中でフェイドアウト。その会話に「結論でましたか??」 って、余分な突っ込みいれたくなる。
 でも、当の本人達はそれで不自由はないみたい。それなりに情報交換できたことで満足なのか、二人のものさしではOKうことなのでしょう

 日本には、俳句や和歌・川柳といった短い文章の中に想いを凝縮し、相手に伝え送るといった、奥の深い文化があります。一語一語に込められた想い、その言葉の後ろにあるメッセージを楽しんだり、味わったりするのですね一民族所以の解り合える共通の感覚的なものがあるのが、日本語の良さだったと思います。この感覚なら、大賛成なのですが、どうもそうは思えないのです。

  明石家さんまさんが、若手のお笑い芸人はLINEをしたらアカン。トーク能力を削がれてしまうと。まさに、普段の会話を短くしてしまうと、コミュニケーション能力衰退し、意思の疎通が図れず、いよいよ、協調性のない個人化に走ってしまうと言われています。LINEの本来の意味は線。その線は情報をつなぐ糸、世界の人を無限につなぐ糸。決して誤解の生じない強き糸であることを願います。

                                          橋本 良一