コラム

日本気密測定推進委員会 認定加盟店 ~より快適な家づくりのために~ 気密測定機導入②

2023年01月12日

日本気密測定推進委員会 認定加盟店 ~より快適な家づくりのために~ 気密測定機導入①からの続きになります。

Q1.気密ってなあに?
 気密とは、住宅にある隙間の小ささを表したものです。
単位は「〇.〇c㎡/㎡」1㎡内に何c㎡の隙間があるかを表します。
これをC値と呼びます。(2009年まで定められていた基準C値5.0は、500 c㎡ =はがき3.3枚相当です。)
数値が小さければ小さいほど、隙間の少ない高気密な住宅であるということになります。
HASI  HAUSモデルハウスでは、0.45 c㎡/㎡でした。

Q2.気密住宅のメリットは?
 気密性が高い=隙間が少ないことで、室内の空気が外に漏れにくく、外の空気が室内に入りにくい快適な環境をつくることができます。
➊ 結露を抑え建物の老朽化を防ぐ
❷ 冷暖房費が抑えられる・省エネ性能が高まる
❸ 均一な換気ができる

Q3.気密住宅のデメリットはある?
 より隙間なく密閉されているため、換気をしていないと空気や湿気がこもりやすくなります。空気循環がない空間では、建材の化学物質が揮発したり、カビやダニ、埃などのハウスダストによるシックハウス症候群などの健康障害を起こす可能性があります。そのため、現在の住宅は24時間換気を設けることが義務付けられています。
 HASI HAUSの住宅では、屋内外の温度を交換しながら、より新鮮な空気に入れ替える24時間換気システムを設置しています。
気密性の高い家は密閉度が高く、空気の流動が少なくなるので、必ず換気されていることが重要です。




気密は、住宅の性能を向上させるために重要です。
気密性が悪いと穴の開いたバケツに水を入れることと同じ。
どれだけ断熱性能をあげても、室内・室外の空気が穴からどんどん出入りすることになってしまいます。

次回は、気密測定の様子をお届けします。
設計 中井 香菜子