コラム

住まいと健康と私

2023年03月02日

『住まいと健康と私』
 
 三寒四温。徐々に春の訪れを身近に感じてきました。世間では、マスクをいつ外すのかが話題になっていますが、花粉症の私は、まだまだ外せそうにありません。聞くところによると、20~40代の女性も外さないらしいです。なぜなんでしょう・・・

 さて、今年の冬は雪も多く寒かったですね。弊社にも「凍結で水漏れした~」「屋根から雪が落ちてカーポートや物置が破損した~」等の連絡を多くいただきました。被害の復旧が第一ですが、火災保険の確認も必要です。場合によっては保険金で賄うことができるので一度ご確認ください。
 
 ところで『まるでこたつソックス』ってご存じですか?一足2000円もする高級靴下ですが、この冬大ヒットしました。妻にクリスマスプレゼントとして渡したという方もいました。足元が本当に暖かくて快適らしいです。私は値段の都合上、類似品を購入しましたが、末端神経を温めることが健康には一番大切です。

 NHKの番組「クローズアップ現代」で「実は危ない!ニッポンの“寒すぎる”住まい」という特集を見ました。冬のリビングの温度について、全国調査をすると、一番暖かいのは、なんと寒冷地である北海道の19℃です。逆に一番寒いのは温暖地である香川県で13℃だそうです。寒い地方のほうがしっかりと暖房の対策をしているようですが、日本特有の固定観念があるらしく、番組では「おじいちゃん、おばあちゃん、親、本人自身も子どもの時から寒い家で生活してきて、家の寒さに疑問をもっていない人がほとんど。一般の人の意識を変えていかないといけない」と話されていました。寒いことが当たり前ではないということです。また、家のあちこちには寒さの罠が仕掛けられていると指摘し、扉一枚を隔てて10℃の差があるということは、健康に対して相当なリスクが生じます。いわゆるヒートショックによる脳梗塞や心筋梗塞です。温度が10℃下がると血圧は10上がります。特に冬の死亡率は高く、循環器系に悪影響を及ぼします。こういったデータから北海道の冬の死亡率は大変低く、リビングの温度とも関係があるようです。
 
 心地よい季節にウキウキしますが、また冬はやってきます。今のうちに冬の対策を考えてみませんか?
上田 公平