コラム

社長のひとりごと

2013年04月01日

すっかり、春めいてきましたね。新しい芽が噴き出すように、人も成長の勢い立つ時。巣立ちから新しい世界へ羽ばたくこの時、太陽の光に躍動を感じます。
 
   私事ですが、息子の中学校卒業式に行ってきました。心地よい緊張感漂う、卒業生の入場が始まった時、ふと40年近い昔、私の卒業式とダブりしばらくの間、タイムスリップしていました。
   今から思えば、他愛もないことに感化され、小さなことで悩み、決まりもしていない将来に不安を持ち、まるで人生のすべてを知っているかのように振舞っていた自分が、目の前の行進している息子と重なりひとり苦笑い。
 
 人生50年余り生きてきて分かったことは、いつの時も同じ、15歳の時も、20代の時も、30・40も50代でも、悩み、不安を抱え、そして一歩踏み出す、その繰り返し。その時々の瞬間は、決して確実な未来は見えなくとも、自分を信じ、一生懸命に前進するのが人生。振り返った時に、その自分自身の姿を、自分で納得することが出来れば、幸せな人生と思えるものかもしれません。これから先も相変わらず、悩、心配し、そして一歩前進を重ねていくのでしょうね。
 
 おっと! 息子の卒業式でなく、自分の卒業式になりそうな一瞬でした。入場する息子の背中に15年間の僅かな時間と、今後の永い希望の道のりを映しながら、これからも続く、自己へ挑戦する姿をしっかり見守ってやりたいと胸に刻みました。親として、男として、人として。そして今の時代を共に生きる人間として。
                                      橋本 良一