コラム

心よりお見舞い申し上げます。

2013年09月19日

 福知山という活字がテレビに映ります。花火に続き、浸水の被害、次々と災害に見舞われ、福知山の元気を押さえつけられたように感じます。 
             被災された皆様、心よりお見舞い申し上げます。

 福知山市でも数多い地域が浸水被害に見舞われている中、当社近くの遷喬学区(土、戸田、石原、興、観音寺)も広域で浸水いたしました。そのなかでも、戸田は水害被害を避けるための移転をしてから、まだ10年も経っていない状況での今回!またもしての水害。祖先から引き継がれた土地を後に、集落大半の移転でしたのに・・・。色々な想いがうごめく中、心が折れそうになる気持ちがひしひしと伝わります。

 当社も数件お世話になり、新築させて頂きました。当時、一番意識して設計していたのが建物の床の高さです。平成16年の23号台風での水位を参考に、それ以上、床の高さを上げるように、安全値とコストを見比べながら最大限の設計をしてきました。その数字も大幅に覆されました。誠に残念で仕方がありません。
お客様宅に訪問させて頂いた際に、驚くほどに前向きなのです。もちろん振り返っている暇などないのは解りますが、すべきことを次々と展開されているのです。言葉としては不適切ですが、何度も水害を経験され、お一人お一人の強さもさることながら、集団としての結束力の強さも肌で感じる事が出来ます。人は、何かを一緒に乗り越えるからこそ、心をひとつに、互いを思いやる気持ちが出来るのかと、一緒に前を向く事が出来る人がいるからこそ、へこたれそうな時でも、スクラムの力で生きていけるのだと、地域コミュニティーとはそういうものなのかと思い知らされました。

 片づけをされている隣のお宅からは、早くも笑い声が聞こえてきたり、通りでは運搬車に乗った小さな子供が近くの大人達に笑顔で手を振って進んでいた姿に力をもらったのは私だけではないと思います。    
                                         
                                         橋本 良一